テロメラーゼ TE

≪老化≫これは生物にとっては避けられないものです。

 

人間の場合、老化することで、体力の衰えや抜け毛、白髪、シワ、たるみなどの美容に関することが表れます。

 

また、、筋肉が落ちたり、耳が遠くなったり、物覚えが悪く忘れやすくなったりします。

 

生命の老化に関してはまだまだ解明されていない部分も多いのですが、判っているのはこの老化は細胞部分で行われているという事です。

 

細胞1つ1つには核があり、その中には染色体が含まれています。

 

染色体はDNA(デオキシリボ核酸)の長鎖で構成されています。

 

このDNAの長鎖は細胞内に自身のコピーを作り、完成すると増えた染色体が細胞の両端に移動し細胞は伸びていきます。
やがて、細胞は2つに分裂するのです。

 

このように増えた細胞にはどちらにも1組ずつ染色体が含まれており、さらにまた分裂を繰り返し2つから4つ、4つから8つと言うように増えるのです。

 

人間は成長のピークを超えるとこの細胞分裂のペースダウンが起こり、新たな細胞を生成するのは死滅していく細胞や損傷を受けた細胞があった場合だけになっていくのです。

 

DNAは全く同じものを作ると思われがちですが、実は正確なコピーはしません。

 

新たなDNA分子は古い鎖の1番上に作られます。
どんどん新しいものが積み上げられることから、ほんのわずかですが、両端が短くなっていきます。
ピラミッド型になっていくのです。

 

しかし、両端の部分はテロメアと呼ばれる不要な部分ですから、重要な遺伝子情報は含まれておらず、新しい細胞はいずれも機能的には全く問題のないものです。

 

とは言え、何度も何度も分裂を繰り返していけば、両端のテロメアはだんだんと短くなっていしまい、最終的には完全に消えてしまいます。

 

そうすると次に生成される分子はさらに短くなり、重要な遺伝子情報も消滅することになります。

 

こうして細胞の不完全から老化が始まっていくと言われています。

 

さらに、さらに・・・・老化が進み、やがて死を迎えるということになるのです。

 

これは『プログラム説』という学説です。

 

また、『エラー説』と言って、細胞分裂の際に少しずつ細胞の突然変異が発生し、それが徐々に蓄積され、やがて破綻するという考え方もあります。

 

DNA分子の損傷は1日で細胞1個あたり最大50万回ほど発生すると言われています。
更に活性酸素により身体がダメージを受け、老化していくという『活性酸素説』もあります。

 

これが肌の場合だと、肌細胞の生成が減っていくと、肌の表皮層は薄く損傷を受けやすくなってそれがアザやシミへと繋がっていきます。

 

真皮層の生体細胞でも肌にハリを与え、若々しく見せるタンパク質であるコラーゲン繊維の生成が減っていきます。

 

頭の場合でも同じです。

 

髪の細胞層の機能が低下し、髪の色や質感、量にも影響を及ぼします。

 

このような寿命はもちろん、白髪や薄毛、肌質やシワなどの情報は遺伝し、DNAによって親から受け継がれていくのです。

 

 

 

【不老不死のポイントはテロメラーゼ】

 

 

 

テロメラーゼは酵素です。

 

この酵素はプログラム説で言われているDNAの端にあるテロメアを修復する酵素です。

 

テロメラーゼを生成する遺伝子を細胞に与えることで老化は止まることになります。

 

テロメラーゼの活性が低い細胞は、分裂ごとにテロメアの短縮が進みやがて細胞分裂(ヘイフリック限界)の停止が起こり、死に至ります。

 

テロメラーゼは人では生殖細胞・幹細胞・がん細胞などでの活性が認められていて、細胞分裂を継続できる性質に深くかかわっています。

 

癌の場合、ガン細胞のテロメラーゼ活性の抑制をすることでガン治療ができます。

 

生体のテロメラーゼ活性を高めることによる細胞分裂寿命の延長については、今強く注目を浴びています。