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自律神経が血流量を調節するバルブの役割を果たしているのです。
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それは、いくつかの生理メカニズムによるものです。
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1.「錯覚」による血管拡張・血流促進 | ||
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炭酸ガスは気体状態では皮膚から吸収されることはほとんどありません。
しかし、お湯に溶けた炭酸ガスは皮膚からとても簡単に吸収されるという性質
があります。
お湯から皮膚を通じて組織(筋肉、血管など)に炭酸ガスが吸収されると、
身体は炭酸ガスの濃度が高くなり、酸素不足であると錯覚します。
足らない酸素を補うために新鮮な血液をたくさん供給さようとします。
そのために身体はごく微量のNO(一酸化窒素、別名:体内ニトロ)を分泌し、
血管を拡張し、血流を飛躍的に増加させます。
このことは運動をした状態と同じ状態なのです。
運動すると、エネルギーを作る過程で発生する炭酸ガスが組織に蓄積され
濃度が高くなります。すると、組織は多くの酸素を含んだ新鮮血液を供給しようと血管を拡張します。
つまり、炭酸泉温浴で得られる効果=程よい運動によって得られるものと同様の効果 と、言えます。
そのため、炭酸泉温浴は「運動しない運動療法」とも呼ばれています。
炭酸泉は「錯覚」をうまく利用して血流を促進しているのです。
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2.「副交感神経刺激」による血流促進 | ||
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炭酸泉は通常ぬるめの湯温38℃~40℃でも十分温かく感じます。体感温度は「湯温+2℃」と言われています。
ぬるめの湯温での温浴は副交感神経を優位にします。
副交感神経の刺激すると毛細血管への血流量を決めるバルブの役割をしている細動脈の血管平滑筋を緩めます。
その結果、皮膚の血管を一気に拡張させ、さらに血流を良くします。
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炭酸ガスの濃度が高いほど血流が増加することも明らかになっています。